各施設の役割・違い
整体院
骨のズレなどを矯正することによって筋肉のコリや疲労をほぐし、体全体のバランスを整えます。 また、手技により体全体の血流が良くなるように促します。体全体のバランスを整え、痛みの再発を防いだり、遅らせたりできることが特徴的です。
接骨院
痛みの発症している一部分のみに対して低周波治療器などの機械を用いて治療するというのが一般的です。また、整骨院は脱臼の治療ができるのが特徴です。
整形外科
「整形外科」は運動器の疾患を扱う診療科です。身体の芯になる骨・関節などの骨格系とそれを取り囲む筋肉やそれらを支配する神経系からなる「運動器」の機能的改善を重要視して治療する外科で、背骨と骨盤というからだの土台骨と、四肢を主な治療対象にしています。
形成外科
「形成外科」は生まれながらの異常や、病気や怪我などによってできた身体表面が見目のよくない状態になったのを改善する(治療する)外科で、頭や顔面を含めたからだ全体を治療対象としています。
資格の違い
理学療法士(PT)
「理学療法士」は、ケガや病気などで身体に障害のある人や障害の発生が予測される人に対して、基本動作能力(座る、立つ、歩くなど)の回復や維持、および障害の悪化の予防を目的に、運動療法や物理療法(温熱、電気等の物理的手段を治療目的に利用するもの)などを用いて、自立した日常生活が送れるよう支援する医学的リハビリテーションの専門職です。
柔道整復師
都道府県知事が指定した専門の養成施設か文部科学省が指定した四年制大学で解剖学、生理学、運動学、病理学、衛生学、公衆衛生学などの基礎系科目と柔道整復理論、柔道整復実技、関係法規、外科学、リハビリテーション学などの臨床系専門科目を履修します。
その後、国家試験を受け、合格すると厚生労働大臣免許の柔道整復師となります。
資格取得後は、実務経験と研修の受講により受領委任の取扱いが行える「接骨院」や「整骨院」という施術所を開業できます。また、勤務柔道整復師として病院や接骨院などで働くこともできます。
整体師
国家資格はなく民間資格がいくつかあります。整体師として働くために必須となる資格もなく、無資格・未経験からでも始められる、間口の広い職種といえます。整体師には実施できる施術にも制限があります。整体師は、整体院やリラクゼーションサロンなどで働くことが可能ですが、治療目的の施術は行なえません。